昨今の厳しい経済状況や社会情勢において、仕事を辞めたいと考えているサラリーマンが急増しています。
見出しで「その2」というからには「その1」がある訳で、この辺りは以前にも言及した通りです。
※参考 →「仕事を辞めたいと考えているサラリーマンの方へ」 仕事(会社)を辞めたいという気持ちが頭をよぎった時、多くの人がまず考えるのが転職(転社)という選択肢です。 ただ昨今、恐らくどこの会社でも現況とそう変わらないのではないでしょうか。 結局、いい環境(会社)に巡り会えるかどうかは、確率論の問題なのではないでしょうか。 そして、同じ確率論であるならば、自らその確率を高めることが出来て、結果のほぼすべてが自分次第という「起業」という選択肢もあるのではないでしょうか。 といったところがその要旨でした。
退職前の試練
さて、悩みに悩み抜いたり、様々な紆余曲折があったりしたにせよ、サラリーマンの方が起業を決断し、いざ会社に退職の旨を伝えると、早ければもうその瞬間から、周りの環境がガラッと変わったりします。
要するに、上司・先輩・同僚・部下といった周りのすべての人たちが、「あいつは辞めるやつだ」という目で見始める訳ですから、それは気持ちの良くないことだって起こり得るのです。
同僚があまり口をきいてくれなくなったり、少しずつ疎遠になったり、といったことはもはや序の口で、上司や先輩からあからさまないじめや嫌がらせを受けたり、極端なケースでは配転や減給に至ったりすることもあります(多くの場合、明らかに違法)。
仕打ちを受けやすい人は?
ところで、そういった仕打ちを受ける人に多いのは、次のどちらのケースだと思われますか。
- 退職することを聞いた周りの反応が、「あいつはいつか辞めると思っていた」といったものであるケース。すなわち、その仕事ぶりやスタンスがあまり評価されていなかった人。
- 退職することを聞いた周りの反応が、「まさか、あいつが辞めるなんて」といったものであるケース。すなわち、それなりに仕事が出来て、組織への忠誠や帰属意識も高いという評価を受けていた人。
…実はこれ、圧倒的に2番なんですよね。
やはり人間は、自分の評価とのギャップが大きい時ほど、「裏切ったのか」「仮面を被っていたのか」「嘘をついていたのか」といった負の感情を呼び起こされてしまうということなのでしょう。
それが、「退職」といったある種ネガティブな響きを持つ局面である際には、特に顕著になると思われます。
今にこだわるより、未来に目を向けましょう
さらに、退職の理由が「起業」ともなると、これがヒートアップすることがあります。
起業にはやはりそれなりのハードルがあり、一筋縄ではいかないという認識があるせいか、「あいつには無理だ」「成功する訳がない」といったことを、わざわざ本人に伝わるように吹聴する輩がいたりするのです。
ここまで来ると、さすがに辞める側も悟ります。
いちいち否定して回るのも時間の無駄であって、こういった輩は一切相手にしない、意に介さないのが一番であるということを。
実際、その通りなのです。もはや、そんなことにこだわらず、前を向くのが一番の得策なのです。
今の環境でグダグダ言われることに突っかかってストレスを溜めるより、「起業して成功する」という来るべき未来を見据えてポジティブに進んでいきましょう。
間違っても、いちいち争ったり、後々に遺恨を残したりするようなことをしてはいけません。
何があっても、サラリーマンが退職する際は、絶対に円満にするべきなのです。
※参考 →「人的ネットワークを大切に」 まさに文字通りの見出しが付けられた節がありますので、ぜひご参照ください。