起業家に限らずですが、どこの世界にも、「忙しい」が口癖の人がいます。
いつも「時間がない」と騒いでいる人がいます。
あなたの周りにもいらっしゃいませんでしょうか?
あるいは、あなた自身がそうなってしまっていませんか?
正直に言えば、口癖というほどではないにせよ、私自身も業務の合間や終了後などにフッと「忙しいなぁ…」「時間がないなぁ…」と無意識につぶやいてしまっていることがあります。
もし、同じように思い当たる節がある方は、今一度自らの仕事や、時間の使い方を見直してみることをオススメします。
ただし、「見直した上で効率化し、時間を確保する」といったことをしていただきたい訳ではありません。
「本当に忙しいのか、本当に時間がないのか、疑ってかかる」ということなのです。
私自身の話
私は生来、目立ちたがり屋なくせに人見知り、といったところがあったせいでしょうか、1日に何人もの顧客と接していると、肉体的にはもちろん、精神的にも大変な疲労感を覚えます。
人見知りといっても、今はさすがに人と会うことに対して大きな抵抗は感じませんが、それでも初めてのお客様に会う前などは、未だに適度な緊張感があります。
また、話をする時に、出来るだけ自分の言っていることを分かってほしいという気持ちから、常に意識して相手の目をきちんと見るようにしています。
そして、そこで窺える表情から、理解していただいているのかしていただいていないのかなど、その微妙な心境の機微を感じ取り、声のトーンを変えたり、話すスピードを調節したりと、抑揚を持たせるようにしています。
そういったことで、意外とエネルギーを消費しているのでしょう、それが長時間に渡ってずっと続くと…とても疲れてしまうのです。
もちろん、集中して業務にあたれば疲労するのは当たり前、といった考え方もありますが、私の場合、業務が落ち着いた夜、動くことすらままならない、極端な話、例えば目がかゆいのに、手を動かして目をかくことすら億劫になるくらい、何も出来なくなることがあるのです。
だいたいそういう時なんですよね、上述したつぶやきを、発してしまうのは。
もっとざっくばらんに打ち明けると、「ちくしょう」とか「くっそう」とか、感情の語がくっつくことが多いです。
「ちっくしょー、忙しいなぁ」「くっそ、時間ねぇなー」…といった具合です(笑)。
そして多くの場合、目を閉じながらそれをつぶやいている(笑)。
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さて、そういう私ではありますが、確かに忙しいし、どこかに長期間遊びに行ったり、旅行したりといった時間がなかなか取れていないのは事実です。
だけどそれはどうなんだ、と。
睡眠時間はだいたい7時間は確保しているし、映画(DVD)だって結構観ています。
本だって読んでいるし、それもビジネス関連だけじゃなくて推理小説とかも多い。
趣味の車関連の雑誌だって、ちゃっかり定期購読しちゃってます。
実は、テレビドラマだって何本か、楽しんでいるんです(観るのは録画したものですが)。
あとは…。
,etc,etc,etc…
…と、考えていくと、「忙しい」とか「時間がない」とかっていうのは、やっぱり言い訳なんだな、ということを切に感じます。身に沁みます。
冷静に振り返ってみると、忙しいとか時間がないとかいうよりもむしろ、「精神的な余裕がない」だけであるということが、よく分かるのです。
※注 上で睡眠時間について触れましたが、どんなに忙しかろうが、どんなに時間がなかろうが、睡眠時間を削るということはあまりオススメいたしません。まずそこ(睡眠時間)に手を付けるといった思考に陥らないほうが良いと私は考えています。その辺りは、以下をご参照いただければご理解いただけるかもしれません。 →「睡眠時間を削って仕事をすることが、起業成功のための必須要件か」 →「起業家は睡眠をあなどることなかれ」
精神的な余裕を作る
実は、私のように「精神的な余裕がない」だけではないか?といったケースは、多くの方に当てはまるのではないかと思っています。
「忙しい、忙しいと言っている人ほど、実は忙しくない」とか、「時間がない、時間がないと言っている人ほど、実は時間に余裕がある」などといったことは、世間一般でまことしやかに騒がれていることですが、実はあながち的外れでもないような気がするのです。
ともあれ…。
忙しい、時間がないと感じる時こそ、冷静に自らの仕事や時間の使い方を見直してみる。
そして、落ち着いてゆっくりお風呂に入り、心身の疲れを癒してみる。
はたまた、リラックス出来るような音楽(モーツァルトがオススメ)を静かに聴きながら、お気に入りのドリンクが入ったグラスを傾けてみる。
そんな、精神的に余裕が生まれるような、ゆったりと時間が流れる空間に身を置いてみるのが、実は効果的なのかもしれません。
そして恐らく、それは続けることが大事なのです。
人は、「精神的に余裕があるような振る舞い」を続けているだけで、いつか本当に精神的な余裕が生まれてくるものだからです。
※参考 →「自分に自信を持つ」 ここにある「as ifの法則」の節をご参照ください。