経営や事業運営と言えども、結局は日々の細かいタスクの積み重ねでしかありません。
タスクをこなし、仕事を進め、小さな目標を一つ一つクリアしていく中で、少しずつ目的に向かい、徐々に成功を手繰り寄せる、これは誰にとっても変わらない真理のようなものです。
ただ、極めて重要なポイントは、ビジネスには、必ずや制限時間というものが存在するということです。
ここに気付いていない方があまりにも多いような気がします。
限られた時間内で、いかに最高の結果を生み出せるか
この不公平かつ不平等な世の中において、少なくとも時間だけは皆に平等に与えられているということがよく言われます。
しかしながら、時間とは無限にあるものではなく、1日24時間という明確な限りがあるものです。
だからこそ、自己投資をして「時間を買う」といった起業家マインドが必要にもなってくるのです。
※参考 →「自己投資とは、時間を買うことである」
つまり、ビジネスとは、無限に有り余る時間を前提としている訳ではないのです。
「限られた時間内で、いかに最高の結果を生み出せるか」という勝負なのです。
そのためには、何をやるにしても明確なゴールを定め、制限時間を設定し、そこから逆算して優先順位をつけながらスケジュールを立て、タスクをこなしていくといった段取りが必要なのです。
朝、出勤前の段取り
この考え方は非常にシンプルでありながら、実は実践出来ている人はそれほど多くはないという事実があります。
上述した通り、ビジネスにおける制限時間の存在に気付かず、あるいはそれを全く意識せず、まるで時間が無限にあるかのような仕事の仕方をしている人があまりにも多いのです。
私のサラリーマン時代の経験からしても、そういった仕事の仕方をしている人は、時間にルーズで、朝も遅刻しがちです。
それはまさに、この考え方が、朝の出勤前の段取りに通じる部分があるからです。
始業時間に間に合うためには、○時○分の電車に乗らなければならない。
駅までは徒歩○分かかるから、少なくとも○時○分には家を出なければならない。
○時○分に家を出るためには、身支度するのに○○分、朝食に○○分…。
そうすると起床時間は、遅くとも○時○分…。
こういった逆算は、誰しもがやっていることではないでしょうか。
自分は身支度に時間がかかるから、そこは十分な時間を見ておく。
仮に寝坊してしまったら、やむなく朝食を抜くなど優先順位の低いものから免除していく。
こういったことすらうまく出来ずに遅刻してばかりの人が、仕事でそれを実践出来る訳がないのです。
成功の獲得も逆算から
さて、明確なゴールを定め、制限時間を設定し、そこから逆算して優先順位の高いものからスケジューリングしてこなしていくということ。
これは、日々のタスク消化や、短いスパンでの小さな目標達成についてだけ言えることではありません。
長いスパンでの大きな目的到達、すなわち、人生における成功の獲得においても、同様のことなのです。
成功に対する明確なイメージを持ち、いつまでに達成するかを定め、そこから逆算して残り時間を意識した計画を立てる。
世の中の成功者は皆、そういった思考と実践の中で、日々成功に近づいていったのです。