人は誰でも、何らかの夢や目標を持っているはずです。
そういったものが何もない人生…というのでは、少し寂しいですよね。
確かに、それを明確にするために日々悩んだり、もがいたり、模索したり…といった時期が、人生においてはあるのかもしれませんが…。
それはともかく、今回はそこまで大それた話ではありません。
とかくビジネスにおいては、起業家に限らず、携わる人々のほぼ全般において、個人であれ組織であれとにかく何がしかの「目標」というものを掲げ、その達成に向かって日々努力する…というのが常ではないかと思います。
モットーやスローガンなどと共に、大々的にそれを記した紙が壁に貼り出されていたり…。
「ノルマ」と名を変えたプレッシャーとなって毎日追いかけられたり…。
その際における、具体的な目標の設定値やその設定方法については、今の世の中あらゆる説や方法論が渦巻いている状況ではありますが、一般的には、自らの持つ現在の力や、現状の様々な実績値に対して、120%程度の目標を設定するのが妥当と言われており、それによって個人も組織も効率よく成長することが可能であるとされています。
※参考
→「勝ち癖をつける(その2)」
→「目標達成は一点集中で」
→「すべては自らが基準である」
ところで、組織が目指すべきものとして大々的に掲げられたり、個人が達成すべきものとして公言したりされたりするそのような目標とは別に、あくまで個人的に、自らに課すひそかな目標として、少々無謀とも思われる内容を色々と考えてみるというのも、起業家人生を面白くする一つの試みとして有効であると言われています。
そして、それに向かってがむしゃらに努力してみるということが、実はビジネスの発展や個々の成長において、非常に重要な作用を発揮するケースがあるのです。
また、それが、起業家としての成功をグッと手元に引き寄せるための効果的なフックになることだってあり得るのです。
起業家ブログで月間100万PVを目指すということ
例えば…。
自らが運営している起業家ブログで、月間PV(ページビュー)100万超えを目指す!
年間で200以上の起業家交流会に参加してネットワークを拡げる!
ひと月で300人以上と名刺交換する!
…こんな目標を、誰にも内緒で、ひそかに自分に課してみるというのはいかがでしょうか。
これらすべて(複数)でもいいですし、一つだけでももちろん構いません。
月間で100万PVと言えば、だいたいデイリー(1日)で3万~4万PVということです。
実際にブログを運営してみるとよく分かりますが、そこまでアクセスを集めることは、決して容易ではありません。
ただ、それだけアクセスがあれば、ほぼ間違いなく何かしらビジネスにも応用出来るはずです。
また、年間で200以上の起業家交流会に参加するということは、月間平均で16~17の交流会に参加しなくてはならないということですから、なかなか実現するのは厳しい目標でしょう。
ひと月で300人以上と名刺交換するというのも、休みなく実践したとしても1日平均10人と名刺交換しなくてはならないという訳で、日々の事業を進めながら…と考えると、極めて無茶な目標と捉えられても仕方がありません。
とはいえ、それに向かって努力してみることで、少なからず人的ネットワークが拡がり、自らのビジネスにプラスに作用することは間違いがないはずです。
目標に向かって努力する自分を楽しむ
これらの目標は、ともすれば無謀とも思われるような内容でありながらも、もし達成出来たとしたら…途轍もない効果を生む可能性があるものです。
よく「目標は公言しなくては意味がない」とか、「夢や目標は人に語ることで自らにプレッシャーをかけるべき」などといったことが謳われたりしますが、そういった窮屈な縛りや堅苦しい教えとは全く別次元のものです。
上の項で挙げた3つのしがない例、お気付きの方もいらっしゃるかもしれませんが、100・200・300という単なる数字合わせになっています。
ここでいう目標は、そんなノリで立ててしまっても全く構わないのです。
「ワンツースリー目標」「いちにいさん計画」などと、自分だけの名前をつけて、心の中で合言葉にしてみるのもいいでしょう。
あくまで個人的な、内々の目標、あるいはひそかな楽しみと言ってもいいかもしれません。
もちろん、目標であることに違いはありませんから、それに向かって精一杯努力をしないことには意味がありませんが、あまり堅苦しく捉えず、達成を目指して人知れず努力してしまう自分を、客観的に楽しんでしまうくらいの位置付けでちょうどいいのです。
実は意外に多くの起業家が、公にしている数値目標などとは別に、無謀とも思われるような大きな目標を個々の胸に秘めながら、何気に水面下で努力を続け、かつその状況を楽しんでいたりするのです。
言ってしまえば少々、マゾヒスト的な感覚かもしれませんが…(笑)。