将来に対する恐怖心こそが、成功者となる最短距離を教えてくれる

「起業家たるもの、成功をつかむまではなりふり構わず努力を続けなければならない」というのはよく言われることです。

これは起業家に限らず、何をおいても、「ぎりぎりまで精いっぱいの努力をする人間だけが成功という境地に達することができる」という真理とも言えます。

成功者の多くは将来に対する恐怖心を持っている

成功者の多くが口にするのは、将来に対する恐怖心です。

これは、「将来どうなるか」「未来が見えない」といった漠然とした不安ではなく、「結果を出すためにもっとできることがあるのではないか」「未来へ向けて、今の1分1秒を無駄にすることは許されないのではないか」といった、現在の努力が将来につながるが故の、今この瞬間の自分自身を鼓舞する不安感であると考えられます。

このような観点で考えてみると、「成功できる人間」「成功できない人間」にはある種の行動パターンがあることが分かります。身近な例として、学生時代の試験を題材に考えてみましょう。

試験で良い点を取る人間は結果という将来が怖くて仕方がない

多くの場合、試験で良い点を取る人間には、結果という将来が怖くて仕方がないという共通点があります。

そのため、なりふり構わず勉強に精を出し、試験が始まる直前まで準備を怠りません。そして試験終了後も、ああだこうだと答え合わせや点数の予測について友だちとじゃれ合うことなく、即座に次の科目に向けて準備に入ります。これが実は、成功できる人間の行動パターンです。

一方、試験で良い点を取れない人間は、試験場でも関係のない話に夢中になり、試験など眼中にないというスタンスを見せます。その真偽はどうあれ、「ぜんぜん勉強していない」ということをしつこくアピールしてくる人もいます。

反面、試験終了後は、他人の出来がやたらと気になり、ああでもないこうでもないと答え合わせに躍起になって、その正誤に一喜一憂する有様です。これが実は、成功できない人間の行動パターンと言えます。

終了後のほうが懸命になるという不思議

どうしてか、試験で良い点を取れない人間は、試験終了後のほうが行動が具体化し、結果について懸命に分析を始めるわけです。

試験で良い点を取る人間、つまり成功できる人間は、このような人間を「なぜそれを試験前にやらないのか」といった冷ややかな目で見ています。

縁あってこのサイトを訪れてくださった皆様には、どうか「成功できる人間」の行動パターンを身につけてほしいと強く願います。将来に対する恐怖心は、恥ずかしいことでも何でもありません。成功をつかむために必要な「起業家として正常な心の在り方」であり、「成功者となる最短距離を教えてくれるきっかけ」となるものなのです。

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