男女差を理解する

※今の時代、安易に「男女差」などと口走ると怒られそうですが、あくまでビジネス上で考慮しなければいけない性別についての記事であり、決して差別などのネガティブな意味合いはありませんので、そのことだけは最初に申し上げておきます。

先日、ビジネスと恋愛の共通点という観点から、異性の心理を理解し、その差異やそれぞれの特徴をよく分かっている人は、ビジネスでそれをうまく活かすことが出来るであろう、といった内容に触れました。

そして当然、そういった人であれば、プライベートにおいてもそれを活かして、上手に異性を口説くことが出来るのではないだろうかとも。

※参考
→「ビジネスと恋愛の共通点とは

結論、異性の心理やその違いをよく理解している人は、ビジネスにおいてもプライベートにおいても、充実した人生を送ることが出来そうです。

さて、昨今、この男女の性別による違い、いわゆる男女差というものについて、もう少し深掘りする必要性を大いに感じています。

決して、プライベートを充実させたいから、という願望が理由ではありません(笑)。

それは、近年、専門家による研究が進み、科学の進歩などとも相俟って、単なる生物学的な違いだけではなく、心理学的な観点からの相違や、価値観やそれによる適性といった社会的相違などをも含めた、広い意味での違いやそのメカニズムというものが、随分と明らかになってきているからなのです。

そして、それを大いにビジネスに活かすという時代が、いよいよやってきているからなのです。

その観点からビジネスを鑑みれば、もう世の中にあるあらゆる商品やサービスについて、「男性専用」「女性専用」と分けて作り変えたほうが良いくらいかもしれません(これ、あながち冗談にならないとも思っています(笑))。

要は、特に異性を相手にすることの多い起業家であれば、男女差というものについて勉強し、究めることが決して無駄ではないどころか、むしろ今後は必須になってくるのではないかと思われるような事態なのです。

理解せずビジネスを行うことの怖さ

ところで、私は男ですので、どうしても「なぜ女性ってやつは…」とか「女の人ってのは本当にもう…」などと思ってしまうことが、ビジネスにおいてのみならず、日常生活においても、毎日のようにあります。

これはもう正直なところで(笑)。

さらにはっきり言ってしまえば、どんなに考えても、どれだけ理解しようと努力しても、到底分からないこともたくさんあります。

そういった経験を積み、様々な思考を重ねていく中で、いわば女性に対するある種の諦念(諦めの気持ち)が、決して少なくない割合で心情を占めています。

しかしながら、ある日ふと冷静に考えてみた時、そんな状態でビジネスを行うことの大きなリスクを感じ、ちょっと怖くなってしまったのです。

生物学的には「男」と「女」の2種類ですから、単純に確率的には50%を占めるであろう顧客や潜在市場を、きちんと理解することはおろか、こともあろうに諦念でもってビジネスを推進してしまうことの危うさ…。

これを何と表現したらいいのでしょうか。

「無鉄砲」とでも言えばいいでしょうか。

ライバルはもう始めている

ともあれ、男性と女性とでは根本的な価値観が異なり、意思決定や購買行動におけるプロセスについても大きく変わってくるといったことは、相当以前から大いに言われてきたことでした。

にも拘わらず、これについて真剣に考え、自らが推進する実際のビジネスにきちんと活かしているような実例は、特定の一部分野では見られるものの、全体としてはまだまだ少ないというのが現実です。

要するに、そもそもが男性特有、あるいは女性特有の商品やサービスでない限り、十把一絡げに「顧客」として取り扱ってしまうことが多いのです。

であれば、ライバルに差をつけるためにも、そして他の起業家から抜きん出るためにも、ひいては成功をその手に手繰り寄せるためにも、ここに目を付け、自らの商品やサービスそのもの、あるいはそのマーケティングやセールス手法について、改めて考え直してみることは、大いに有効であるはずです。

というより、研究が進み、あらゆる観点における男女差の詳細まで随分と明らかになってきている昨今、ライバルはもうそれを始めていると考えたほうがいいでしょう。

そんな状況において、少なくとも、たとえ私のように心情的には決して理解出来なくとも(笑)、まずは形式的かつ論理的にはきちんと理解出来るよう、その努力から始めていくべきです。

恐らくその過程で、目から鱗と言いますか、改めて思い知らされることがたくさんあると思います。

自分はここまで顧客(異性)のことを理解していなかったんだと、まざまざと考えさせられてしまうかもしれません。

いったいこれまでやってきたビジネスは何だったんだと、大きな衝撃を受けてしまったとしても、何ら不思議ではないのです。

とはいえそれでも、早期にそれに気付いたことを幸運と捉え、前に進むしかないのです。

前述した通り、男女差をあらゆる角度から研究し、違いやそのメカニズムを理解し、ビジネスにおける商品開発やマーケティング等々に大いに活かすといった時代が、いよいよやってきているからです。

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