今や、夢物語は実現する

たった4人からスタートした会社が、創業5年にして3,000人を超える従業員を抱え、世界58ヶ国・300都市以上でサービスを展開し、企業価値は何と5兆円に達した…。

そんな夢物語のような実話があるのですが、皆さんは信じられますでしょうか。

ご存知の方も多いかもしれませんが、今や日本でもすっかりお馴染みとなった、あの「Uber」(ウーバー)のことなのです。元々、タクシーのような配車サービス(ウェブサイト及びアプリケーション)の提供から始まり、現在は様々な分野に進出している、アメリカの「ウーバー・テクノロジーズ」という企業です。

規制の問題もあって、日本ではタクシーのような配車サービスよりも食事を配達するサービスが有名ですが、老若男女を問わず一般人(4ドアの車を持っていることなど、若干の条件あり)がマイカーを用いて、ちょっとした空き時間にタクシーのようなサービスを提供出来る配車サービスの仕組みは、瞬く間に世界中に広まり、特に本場アメリカなど一部の地域では、本家のタクシーよりも重宝される移動手段として君臨しました(それ故、これまでに、タクシー運転手やその関係者が抗議デモやストライキなどの反発を起こしてきたことも事実です。ただし、その間は割引料金でサービスを提供するなど、ウーバー・テクノロジーズが秀逸な対応をしたことで、むしろUberがより注目され、さらに広まることになってしまったのは、タクシー関係者にとっては大変な皮肉な結果でした)。

サービスの利用は簡単で、ユーザーはUberのスマホアプリから地図をタップするだけで、GPSにより場所が測定され、迎車の手配が完了します。

目的地に着いてからも、料金はスマホアプリに登録済みのクレジットカードから引き落とされる仕組みなので、何もせずに自動車から降りられるのです。

つまり、すべてがスマートフォンで完結するという訳です。

ともあれ、このサービスによって、ウーバー・テクノロジーズは「秒速でモンスターに成長した企業」として世界中から注目され、今なお着実に成長を続けているのです。

時代が大きく変わったことの恩恵

さて、このUberというサービス、利用者にとっては手軽に利用出来て、ぼったくりなどの心配もないというメリットがあり、提供者(自動車オーナー)にとっては隙間時間を利用して、簡単な小遣い稼ぎが出来るという、まさに「かゆいところに手が届く」といったその内容が、世界中で大受けしている要因の一つに挙げられるのは間違いのない事実でしょう。

しかしながら、ここまでのスピードで広まった背景には、そのサービス内容もさることながら、インターネットやモバイル機器(スマートフォン)という、現代ならではのインフラや媒体の恩恵が大いにあったであろうことは否めません。

言い換えれば、それらが存在しなかった一昔前では、わずか5年で冒頭に示したような規模にまで拡大することは、ほぼ100%不可能だったはずです。

つまり、何を申し上げたいかと言えば、昔に比べてあらゆる物事のスピードがとてつもなく速くなり、存在しなかったサービスや概念が毎日のように生まれ、それらによって、起業家として短期間にして成功を手に入れることも、決して不可能ではない時代になっている…ということなのです。

※ところで余談ですが、タクシーのぼったくりについては、日本でもたまにあることとはいえ、社会問題化するほど大きなものではありません。

そもそも、日本のタクシーは、綺麗な車体や、ドライバーの礼儀・服装など、あらゆる面で海外からは絶賛されているそうです。

ところが、世界に目を向ければ、タクシーでのトラブルは海外旅行における定番であるとも言われるくらい、メーターを動かさずに法外な料金を請求してきたり、何故か勝手に怪しいお店に連れて行かれていわれのないお金を要求されたり…などといったぼったくりが絶えないようです。

また、ぼったくりが判明し、しつこくそれを値切ろうとする客に、運転手がたまりかねて暴力をふるってしまうことも珍しくない国や地域もあるとか。

これらのトラブルには、外国人客のみならず、現地の方々ですら悩まされているケースも多く、世界のタクシー事情を鑑みた場合、ぼったくりは決して無視の出来ない問題なのです。

分からず屋の上司に理解させるには

既成概念や昔ながらのやり方に囚われ、なかなか現状を理解してくれない上司や経営者をお持ちのサラリーマンの方…。

さらにはそれが故に、組織変革や事業改革がままならないという管理者・役職者の方…。

その気持ち、私も経験者として、痛いほどよく分かります(笑)。

凝り固まった考えから抜け出せず、出来る限り既存を踏襲しようとするそのような上司や経営者に、「それではいけない」「時代は変わったんだ」「我々も変わらなければダメだ」といったことを心底理解させるためには、いよいよ自分で身をもって示すしかない、というのが私の結論でした。

その手段の一つが、起業という選択肢であるはずです。

起業し、自らの思いを実現することで、その上司や経営者の度肝を抜いてやればいいのです。

今や、普通に考えれば夢物語にしか過ぎないことですら、ともすれば実現してしまう可能性があるという、素晴らしい時代なのですから。

もっとも、起業して会社(組織)を離れてしまったら、件の上司や経営者はもはや「他社の人間」ということになってしまいますけれども…(笑)。

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