潜在意識を活用する

目標達成のためにはとにかく力を一点に集中させること、これが非常に重要である旨については、昨日お話した通りです。

※参考
→「目標達成は一点集中で

加えて、何か目標を定めたら、その達成に向け、何度も口に出して確認することをオススメします。

何度も繰り返し口に出して、耳から聴覚という形でも脳裏に焼き付けることで、深く自らの潜在意識にすり込むのです。

「潜在意識にすり込む」などと言いますと、マインドコントロールなどといったともすれば負のイメージを含んだ言葉を思い浮かべがちですが、成功する起業家においては、人間の潜在意識の秘めた力を理解し、それをうまく活用していることが多いのです。

潜在意識は、顕在意識の裏で、24時間休むことなく活動していると言われています。

目標達成をイメージしたり、ひいては将来の成功をイメージしたりして、常に思考や意識をそちらに向け、いつどんな時においても、自らに対してそれに伴った行動を促すためには、これを利用しない手はない訳です。

有言不実行は自分自身を裏切ること

何より、目標を口に出して確認し、自らの意識に働きかけることで、自然と「必ず達成しなければならない」という気持ちになります。

有言不実行、すなわち自らが口にしたことを実行しないというのは、自分自身を裏切っていることに等しいからです。

人間は、他の人に嘘をつかれたり騙されたり裏切られたりするよりも、自分自身にそうされることが何よりも堪えるというのが私の持論です。

逆に言えば、他の人を裏切ってしまうより、自分自身を裏切ってしまうことが、人間は本来、何より苦痛であるはずなのです。

しかしながら、そうであるにも拘わらず、昨今、自分自身を裏切っても平気な人間が増えてしまっているという事実に、私は一抹の不安を覚えています。

増えている「○○詐欺」の人

そのせいか、実は一般的にも「夢や目標は口に出して確認したり、周りに宣言してしまったりするのが良い」と言われている一方で、「自分の理想や将来の夢は、決して口にしないほうが良い」といった真逆の言説も、根強く存在しているのです。

恐らくその理由の一つは、口に出した時点で達成した気分になってしまうような人が、増えたからではないかと推測します。

昨今では「○○詐欺」などという言葉が使われることも多いですが、例えば、何かを必ずやると宣言しておいて、いつまで経ってもそれをやり遂げられない人を、「やるやる詐欺」などと言ったりします。

私自身、この「○○詐欺」の人が、最近は本当に多いということを感じているのです。

そういう人は確かに、夢や目標は口に出さないほうがいいのかもしれません。

もはや口に出したところで、自らの潜在意識に訴えかけることなど出来なくなってしまっているからです。

厳しい言い方をすれば、そういう人は、自分自身を裏切ることに慣れてしまっているのです。

自分自身を裏切ることに慣れてしまったら終わり

さて、目標達成のため、ひいては成功に向けひた走るためには、決してそうはならないことをオススメします。

逆に言えば、そうなってしまっては、成功が大きく遠のいてしまうということにもなりかねないのです。

もはやその状況は、起業家としての終わりを意味すると言っても、決して過言ではないでしょう。

一度、自分自身を裏切ることに慣れてしまうと、もはや後戻りすることは大変困難となり、今後大成することなど、まず叶わないからです。

私が思うに、例えば、本をたくさん買うことで満足してしまい、いつまで経ってもそれを読むことがない(いわゆる「積ん読」と呼ばれる)人とか、「今度呑みに行こうよ」「そのうち電話するよ」などと言って、それを実行した試しがない人などは、もしかしたらその気がある、ちょっと危ない人なのかもしれません。

心当たりがある方は、今のうちに少し留意しておいたほうがいいのではないでしょうか。

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