サラリーマンと起業家の違い(その2)

基本に立ち返るようですが、未だ多くのサラリーマンの方から仕事を辞めたい、起業したいといった相談を受けるということもあり、「サラリーマンと起業家の違い」について改めて言及したく思います。

「その2」というからには「その1」がある訳でして、お読みになっていない方はまず以下をご参照くだされば幸いです。

※参考
→「サラリーマンと起業家の違い」
まずは起業家として当たり前の厳しさを改めて認識するところからスタートし、守ってくれるものが何もない野生の動物に相当する存在なんだという意識を持ちつつも、常に初心を忘れずにいつまでも謙虚であれ、といった内容でした。

改めて読み返してみると、何分具体性に欠ける部分もあり、大枠で抽象的な内容ではありますが、この「謙虚」という姿勢は、私の中では起業家における最も大切なスタンスの一つとして、今まで多くの方に説き続けてきたものであり、これからも絶対に変わることのない確固たる信条です。

起業家は、首都高速を爆走するようなもの

さて、今回私が最も申し上げたい内容も、実は当サイトのそこかしこで既に触れていることではあるのですが、新たに起業家の仲間入りをした何人かがまさにそれに戸惑っている様を目にしましたので、今一度ここで強調しておきたいとの考えに至ったという次第です。

それは何かというと、成功に向けて疾走している起業家にはもはや当たり前とも言うべき、その独特のスピード感です。

スピード感と言えば、今の時代の風潮にも大いに準ずる大事な要素です。

つまり、昨今のインターネット社会と、それに伴う爆発的な情報化の進展により、今やビジネスの世界では誰しもが求められる重要なものです。

そのため、サラリーマンであってもその必要性を痛感されている方は多いと思いますが、まさに起業家のそれは、サラリーマンのものとは全く違う、ステージが一つも二つもグレードアップされたものなのです。

要するに、サラリーマンと起業家では、ビジネスのスピードに対するそもそもの基準が全く違うのです。

サラリーマンが一般道を法定速度を守って走っているものだとすれば、起業家は、高速道路をオービス(自動速度違反取締装置)をかいくぐりながら疾走しているようなものです。

もっと言えば、急なカーブや分岐も多く、道幅もそれほど広くない首都高速を、法定外速度で爆走しているようなものです(こちらのほうが、関東近郊にお住まいの方にとっては分かりやすいかもしれませんね)。

そのため、ひとたび判断を誤れば、大事故を起こしてしまうという訳です(ちなみに、首都高速の制限速度は60kmです。あくまで「たとえ」ですので、実際の道路では安全運転をお願いします)。

そしてそのスピード感とは、以下のページでも触れている通り、とにかく走りながら改善を続けていくということでもあり、尋常でないサイクルでトライアンドエラーを繰り返していくということでもあります。

だから起業家は社会不適合者?

起業家としてこのスピード感に順応してしまうと、もはや元の感覚には戻れなくなります。

巷には、「そもそも起業家に向いているのは社会不適合者である」などといった極端な説も存在しますが、その根拠にはこういった起業家ならではの独特の感覚や、突拍子もない基準があるのかもしれません。

ともあれ、サラリーマンから起業家を目指す人に対しては、冒頭でも触れた「謙虚」な姿勢を忘れないということと共に、尋常でない、圧倒的なスピード感を覚悟しておくこと、そのことを強調しておきたいと思います。

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