副業から始めてみる

脱サラしていきなり起業するということにおいて、それなりの覚悟と準備、そして並々ならぬ努力が必要なのは、今さら言うまでもありません。

それ故、いわゆるソフトランディングとして、まずサラリーマンのうちにターゲット事業を副業として開始し、軌道に乗ってきたところで思い切って会社を辞めて、本業にするという形は、理想と言えば理想です。

実際、そのような過程を踏んで本格的な起業に至る方も少なくありません。

また、そこまで考えずとも、ちょっとしたお小遣い稼ぎとして、副業を行っている方は多いでしょう。

確かにネットビジネスの特徴は副業にうってつけ

その場合のターゲット事業としてやはり多いのが、ネットビジネスです。

多くのネットビジネスにおいて、パソコン1台あれば容易に開始出来るというメリットが、副業にうってつけだからです。

また、自宅で作業が可能であるという特徴も、見逃すことは出来ないでしょう。

加えて、割いた労力の割に、大きな収入が得られる可能性を秘めているということが、多くの方に魅力的に映るのです。

この辺りに関連する内容としては、ぜひ以下もご参照ください。

※参考
→「多くの人がネットビジネスに行き着く理由

中には、副業としてのネットビジネスで、本業(サラリーマン)の収入の何倍も稼いでいるといった方も実際にいらっしゃいます。

こうなると、どちらが本業なのか分かりません(笑)。

それ故、ネットビジネスを副業として開始した時には、特に本業として起業する意思などなかったにも拘わらず、結果として本格的な起業に至ってしまったという方もいらっしゃるのです。

思いのほか稼げてしまったがために、それを本業としたほうが得策であるという判断に至ったという訳です。

とはいえ安易に本業とすべきではない

ただ、「割いた労力の割に、大きな収入が得られる可能性を秘めている」とか、「本業(サラリーマン)の収入の何倍も稼いでいる人もいる」といった事実は、それ自体が決してネットビジネスが簡単で甘いものであるということの証左ではありません

また、副業としてやるのと、本業としてやるのとでは、意味合いが全く異なってきます。

要するに、それを本業として起業するということを、安易にやるべきではないのです。これは明確に進言しておきたいところです。

もちろん、ネットビジネスだからと特に楽観視することなく、他の事業と同じように相応の覚悟と気概を持って本格的に起業する分には、全く反対するところではありません。

「ネットビジネスだから簡単だ」とか、「ネットビジネスだから誰でも成功出来る」などといった考えで安易に本業として起業するのであれば、それは大いに考え直したほうが良いだろうということです。

副業で覚悟は出来上がったか

ネットビジネスに限らずですが、ターゲット事業の本質厳しさを十分に認識するために、まず副業から始めるのは決して悪いことではありません。

そのための取っ掛かりとして、以下のページで紹介しているような教材を利用するのも、悪くはないと思います。ただ、魅力的なキャッチや、そこで謳われている理想の将来像に安易に惑わされず、自分への投資としてきちんと割り切り、何でも学び、何でも吸収するといった気持ちを決して忘れないことです。

※参考
→「起業関連商材のご紹介(レビュー)

そして、それでもなおそこに懸けたいといった覚悟が出来上がったのであれば、本業として起業してしまうのも一つの手だと思います。

逆に言えば、そういった覚悟、要するに相応の手応えや気概を持つことが出来ないのであれば、その事業を本業とするのはやめるべきでしょう。

いずれにせよ、副業としての経験があろうとなかろうと、本業として起業した後に幾多の困難が待ち受けているであろうことは、全く変わりがないのです。

ネット副業の代名詞「アフィリエイト」

ここで、上で触れたネットビジネスの中でも、特に代表的な存在である「アフィリエイト」について言及しておきます。

巷では、アフィリエイトがここ数年で頓に一般的になったものであるという印象をお持ちの方も多いのですが、実はその発祥は30年近く前にまで遡り、あのアマゾンが1996年に始めたアソシエイトプログラムが最初であると言われています。

言わずと知れたマイクロソフトの歴史的なOS「Windows95」の登場で、1995年頃から一般家庭にもインターネットが普及し始めたと考えると、割とその黎明期から、アフィリエイトも歩みを共にしてきたという訳です。

ところが、ここ最近では、「アフィリエイトはもう古い」「もはやアフィリエイトでは稼げない」といった言説も多く存在するようになりました。

つまり、逆に言えば、既にそれだけの歴史があり、それだけ数多くの人がアフィリエイトに取り組んできたということなのです。

これまでに多くの人が取り組んできたというその大きな要因は、自分のWebサイトやブログさえあれば、基本的に大きな金銭的投資をすることもなく、割と手軽に始められるところにあります。

それ故、忙しいサラリーマンや主婦などの間で、副業、すなわちちょっとした小遣い稼ぎの手段として、大きな人気を博したのです。

アフィリエイト(affiliate)とは、直訳すれば「加入する、提携する」といった意味であり、端的に言えば、商品の販売者や特定のWebサイト運営者などと提携し、自分のWebサイトやブログにそれら提携先へのリンクやバナーを貼付することで、報酬を得るというものです。

そのリンクやバナーがクリックされるだけで数円から数百円の報酬が得られるもの、あるいは、リンク先のWebサイトで商品が売れた場合に、その商品価格の数%程度の手数料が得られるものなど、その料金(報酬)体系や仕組みは多種多様ですが、自分のWebサイトやブログに何らかの売上に繋がる窓口を設けたり、商品を紹介して購買を促したり、という意味においては、単純にWeb上の広告であると捉えても決して間違いではありません。

それはすなわち、歴とした「広告ビジネス」であると言える訳です。

とはいえ、今やWeb上の広告もあらゆる方面に進化し、様々なタイプや仕組みが登場することで、ビジネスとして決して簡単なものではなくなってきました。

一昔前は、Webサイトにおいて、単純に奇をてらって目立たせるだけで、実際に効果のある広告として成り立っていたものですが、今はそうは簡単にいかないのです。

アフィリエイトにしてもそれは同様で、以前は物珍しさにクリックしたり、実際にリンク先のWebサイトで商品を買ってくれたりしていたユーザーも、今やそういった手法が世の中に溢れ、一般的にも広く浸透してしまったせいか、何の工夫もないアフィリエイトリンクには、見向きもしてくれなくなりました。

ただ漠然とアフィリエイト広告を貼っているだけで、労せず報酬を得られた時代は、とうの昔に終わってしまったのです(逆に言えば、そういった時代があったということも事実であり、だからこそ「アフィリエイトは楽をして稼げる」とか「ほったらかしで高収入」などといった上辺のおいしいイメージだけが先走り、人々が安易にそれに飛びついてしまうという側面が、未だにあるのです)。

そして確かに、そういう意味で言えば、昔のアフィリエイト手法は既に古くなっているでしょうし、昔のやり方ではもはや稼げなくなっているでしょう。

ただそれは、ビジネスとしての終焉を意味しているという訳では決してありません。

むしろ、昔よりアフィリエイトが一般的になっているという事実は、裏を返せば、まだまだそれで報酬を得ている人が増え続けているということの証左なのです。

だからこそ今なお、副業として、確固たる地位を保っているのです。

ともあれ、アフィリエイトで報酬を得るためには、コピーライティング技術を始めとした、様々な能力やテクニックが必要になってくることだけは確かです。

要するに、購買を始め、人に何かしらの行動を促すために、あらゆる工夫やアイデアが重要になってくるという意味でも、その他のネットビジネスに限らず、あらゆるリアルビジネスとも、何ら変わりがないということが言えるのです。

今や、副業で始めたアフィリエイトが高じて、元々の本業を辞め、思い切って起業に踏み切る( = こちらを本業にする)人たちもたくさんいます。

さらには、個人でアフィリエイト事業を営むばかりでなく、従業員を雇い、会社組織を立ち上げてしまう人たちまでも、多く存在するのです。

そういう意味においても、「アフィリエイトはもう古い」どころか、実際は逆に、単なるネット副業の代名詞とも言える存在だったアフィリエイトが、ようやく歴としたビジネスとして認められる時代が到来したと言っても、決して過言ではないのではないでしょうか。

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